肺腺がんの原因遺伝子が新たに確認

国内外のがん研究会や自治医科大などの3つの研究チームによって、肺がんの半数以上を占めるとされる肺腺がんの原因となる異常遺伝子「KIF5B-RET融合遺伝子」が発見された。既存のがん治療薬の中に、この遺伝子を抑制できるものがあるとして期待されている。

その薬は、一部の甲状腺がんに対して米国で承認済みであり、遺伝子によってがん化した細胞を死滅させることも可能なことが確認されている。

通常、KIF5BとRETは細胞の中では別々に存在しているものの、今回発見されたものはKIF5BとRETが融合しあって存在し、1~2%の肺腺がん患者の細胞で確認された。別々だった遺伝子が融合することで、細胞の異常増殖が起きてがん化につながると考えられている。さらには、「ROS1」の融合遺伝子が肺腺がんの原因となっていることも分かっている。今回の成果は、13日付けの米科学誌「ネイチャー・メディシン」(電子版)に同時発表されている。